建設新聞社
2020/10/16
【東北・山形】高砂熱学JVを特定/米沢市立病院・三友堂病院ES事業プロポ
山形県米沢市は14日、公募型プロポーザルの手続きを進めていた市立病院・三友堂病院新病院建設工事に係るエネルギーサービス事業者選定に関して、高砂熱学工業・東北エネルギーサービスJVを最優秀者として特定した。評価点合計は79・15(実績体制評価点18・61+信頼性評価点35・00+社会性評価点3・88+経済性評価点21・66)だった。近く正式契約を締結する見通し。
10日に非公開で行われたプレゼンテーションおよび審査委員会(委員長=山下哲郎工学院大学教授)によるヒアリングには3者が参加。次点には評価値78・57(実績体制評価点19・41+信頼性評価点32・36+社会性評価点3・47+経済性評価点23・33)の関電エネルギーソリューションが選ばれた。プレゼンテーションおよびヒアリングの模様は同市の公式YouTubeチャンネルで20日まで公開する(講評などは後日掲載)。
米沢市立病院および三友堂病院は、機能分化を進めながら医療連携の形を構築していくことを目的に、2023年秋の同時開院に向け同市相生町6の36地内の市立病院敷地内において両新病院建設事業を進めている。基本設計は内藤建築事務所が担当し、別途施工者選定プロポーザルで特定されたフジタ・後藤組(米沢市)・中村建設(同)JVがECI方式により参画し実施設計を進める予定だ。
今回の募集は、この新病院整備に当たってエネルギー面での設備・維持管理を行う業者を決定するもの。大別してエネルギーセンター建設に係る実施設計の参画および施工と、完成後のエネルギーサービス提供が主たる事業となる。
エネルギーセンターの規模は、RC造4階建て、延べ約1300平方b。工事内容は▽建築一式▽電気、給排水、衛生、空調換気などの設備工事各一式▽外構工事や既存施設の解体▽各病院棟工事に係るエネルギーサービス事業範囲の施工―などを行う。工期は23年7月31日まで。
また、エネルギーサービス事業の範囲は、▽エネルギーセンターの維持管理運用業務▽設備故障時の対応、復旧▽設備の遠隔監視▽供給設備データの計測、分析、運用改善提案など▽省エネルギー計画書および定期報告書の作成―などで、事業期間は完成引き渡しから15年間とする。
CM業務は日建設計コンストラクション・マネジメント、新病院建設計画支援はKPMGヘルスケアジャパンが担当した。
提供:建設新聞社