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建設経済新聞社
2020/10/15

【京都】京産大新本館(仮称)建設計画 美観風致審景観委員で事前協議

 京都市は13日、美観風致審議会景観専門小委員会を開き、京都産業大学新本館(仮称)の建設計画について事前協議を行った。
 京都市北区上賀茂本山の京都産業大学の本山地区に建つ現在の本館を建て替えるもの。申請地は京都市北区上賀茂本山436他。用途地域は第一種中高層住居専用地域。京都産業大学本山地区地区計画の制限により、建ぺい率は30%、容積率は60%。高度地区は20m第1種高度地区。
 新本館はRC造4階建、延2609・45u(建築面積992・35u)で計画。大学職員の事務室等が入る事務所棟となる。建物高さは14・35m。
 工期は令和3年7月〜令和4年4月末を予定、供用開始は令和4年5月を予定。
 現本館は、旧耐震基準で、かつ、老朽化が進んでいることから建替えを行う。創設者が掲げた建学の精神の根本理念を次代に受け継ぎ、質素ながら斬新で機能的な建物とする。現本館の面影を継承したシンメトリーな縦基調の外観とする。
 外装仕上げや色彩は既存建物と統一する。外壁は学内の多くの校舎に使用されているレンガの風合い、質感を表現したレンガタイルと、第6研究棟や天地館の外壁に使用されているコンクリートランダム目地(底目地)を用い、既存校舎のような表情をローコストで実現する。既存レンガを焼いている同じ窯元でタイルを焼き、焼き方を工夫し、ほぼ同等のものを再現する。
 屋根は、寄棟屋根を基本とし、既存校舎との調和を図る。素材も既存校舎と同じ金属板段葺き屋根とすることで、素材の統一感を図る。屋根裏のスペースを空調室外機置場として有効活用する。
 隣接する京都産業大学の象徴的な建物の神山天文台の最高高さ(TP+177・26)よりも高さを低く抑える(TP+176・8)。
 設計は類設計室。
 美観風致審景観専門小委では、新本館のイメージパースや景観シミュレーション、北・東・南・西の各立面図、屋根伏図などが示された。
      ◇      
 京都産業大学の今後の整備計画によると、本館建替工事(新本館建設工事)の後、第6期マスタープランにおいて、4号館建替工事(RC造4階建/令和5年〜12ヵ月)、6号館建替工事(RC造4階建/令和5年〜12ヵ月)、13号館横敷地に教室棟(人文社会系)新築工事(RC造地下1階地上4階建/令和5年〜12ヵ月)、バスプール玄関整備工事として1次でバスターミナル化工事、駐輪場工事(バスレーン6台、屋根付待合、駐輪場/令和5年〜18ヵ月)及び1次で総合インフォメーションセンター新設工事(S造2階建×1棟、RC造平屋建×1棟/令和5年〜8ヵ月)、2次でブリッジ架替工事(鞍馬街道(上空通路)、車道幅(歩道兼用)6m/令和5年〜14ヵ月)を予定。