横浜市は山下ふ頭(中区、約47f)への統合型リゾート(IR)整備で、2019年10月〜20年6月に実施したコンセプト提案募集(RFC)の概要を公表した。日本型IRの実現など募集3項目に途中辞退を含め25者が提案し、うち13者の名称が明らかになった。施設計画では最大12万平方bのMICE施設展示場や同約75万平方bの宿泊施設などが提案された。市では区域整備計画の申請期間を21年10月〜22年4月に延期する政令案などを踏まえながら実施方針を策定・公表し、事業者の公募・選定手続きを進める見通しだ。
RFCで提案した25者の募集項目別内訳は日本型IRの実現が7者、開発事業が3者、関連産業が15者。概要では公表を希望しなかった開発事業の2者と関連産業の10者を除く13者の名称を明示した。
施設計画のうちMICE施設展示場は6万〜12万平方bで会議室に4000〜2万人を収容。宿泊施設は約16万〜約75万平方bでおよそ2500〜5200室を設けるとした。カジノ施設については、一般の顧客動線からは目に留まらない場所への配置、ゆとりあるラグジュアリーな空間の創出などが提案された。
建設時で1兆1000億〜1兆6000億円の経済波及効果、自治体に年間860億〜1000億円の増収効果などがあるとしている。
名称が明らかになったRFC提案13者は次の通り(募集項目別、50音順)。
【日本型IRの実現】ウィン・リゾーツ▽ギャラクシーエンターテインメントジャパン▽ゲンティン・シンガポール・リミテッド▽SHOTOKU▽セガサミーホールディングス▽メルコリゾーツ&エンターテイメントリミテッド▽ラスベガスサンズコーポレーション(途中辞退)
【開発事業】山本理顕設計工場
【関連産業】日本ゲーミング協会▽エス・ピー・ネットワーク▽響尤▽綜合警備保障横浜支社▽富士通
提供:建通新聞社