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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/10/14

【群馬】前橋市の南高校通線が21年度にも着工

前橋市の都市計画道路南高校通線整備事業が、いよいよ着工段階を迎える。県立前橋南高校(亀里町1)の北側を東西に横断する路線で、主要地方道に挟まれた約750mが対象。幅員を現況の約7mから14mに広げ、両側に歩道を新設、より安全な通学路を整備し、通行性を高める。用地買収や予算などの条件が整えば、2021年度にも初弾工を発注する。全体事業費は約5億円を見込んでおり、26年度の事業完了を目指す。
20年度は当初予算で事業費3459万3000円を確保、9月補正で1220万7000円を追加した。用地買収をメインに取り組んでおり、まとまった用地が確保できれば、21年度当初予算に工事費を要求、初弾工を発注する考え。用地買収と並行して、都市計画の変更手続きが進行している。当初の計画幅員13mから両側の歩道分を0・5mずつ広げ、14mとする。年明けにも、変更手続きは完了する見通し。
南高校通線は西側の主要地方道前橋長瀞線バイパスの前橋南高校西交差点から前橋南高校北側を通り、東側にある主要地方道前橋玉村線の南高入口交差点につながる路線。同校生徒の多くが通学路として利用しているが、歩道が未設置の状況となっている。また、大型車の通行が多いことから、以前より改善要望が上がっていた。
整備事業は、主要地方道に挟まれた全線750m区間が対象となる。歩道は両側に3・5mずつ整備。歩車道の境界にはGBXを用いる見通しとなっている。双方の主要地方道との交差点部には右折レーンを設置するため、当該部分の幅員は16mとなる。設計は藤和航測(前橋市)がまとめた。区間内に橋梁などの構造物整備は予定されていない。
事業費は用地買収費などを含めて約5億円を想定。事業完了の目標は26年度を設定している。
年度内の用地買収の状況を考慮し、21年度の工事内容を検討。初年度は側溝整備など小規模な工事となる可能性が高い。まとまった区間の用地が獲得できていないと判断した場合には、引き続き、21年度も用地買収に注力することになる。