岐阜県都市建築部は、県有施設長寿命化計画に基づく県立学校老朽校舎改築事業で、華陽フロンティア高校(岐阜市西鶉6ノ69ノ1)の改築に伴う基本・実施設計を大建設計(本社、岐阜市)に委託した。履行期間は2021年12月14日まで。今のところ工事の具体的な発注時期は決まっていないが、予算が確保できれば、設計が完了する21年度内に解体工事を発注することを想定している。
委託した業務では、本館校舎解体工事と南館改修工事、校内設備の切り替え工事、本館校舎の新築工事で、敷地内での改新築する位置や機能、規模などの詳細を固める。
新築する本館棟の規模は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ4998平方b。渡り廊下Aが鉄骨造3階建て延べ166平方b、渡り廊下Bが鉄骨造3階建て延べ288平方bとなっている。
また解体する本館棟などの規模は、本館棟が鉄筋コンクリート造4建て延べ3482平方b。この他、公務員室が鉄筋コンクリート造2階建て延べ101平方b。渡り廊下が鉄骨造2階建て延べ64平方bとなっている。
この他、南館(鉄筋コンクリート造4階建て延べ2043平方b)の内部や廊下、階段、一部教室を改修する。
さらに校内の配電線路や受水槽、消火槽、給排水管などの設備切り替えなどを行う。
県では、県有建物長寿命化計画(17〜24年度まで)に基づいて、優先度の高い施設の再整備を進めている。
このうち、県立学校は83校あり、生徒急増期だった昭和50年代までに増築された校舎が大半となっており、建物の老朽化が進んでいる。特に昭和30年代に建築した可茂・東濃・飛騨高等特別支援学校を含む13校16棟の校舎は、建築後60年近く経過して老朽化が著しく順次改築整備を進めている。
県立学校の長寿命化計画では、今回華陽フロンティア高校の設計を委託した他、岐阜総合学園高校の設計も大建設計に委託し進めている。21年度には加茂と岐山高校、23年度に大垣工業と多治見工業高校、24年度に可児工業と岐阜工業高校の設計に着手する計画となっている。
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建通新聞社