富山県企業局は12日、20年度公共工事発注計画を更新し、富山市八尾町中山外地内「大長谷第二発電所及び仁歩発電所大規模改良(リプレース)工事」を追加した。第3四半期にWTO対象の条件付き一般競争入札で公告する。
両発電所の老朽化に伴い、設計・施工一括発注のDB方式により、発電設備などの更新(改修)一式を進める。工期は約90カ月間。21年度第1四半期に契約する。両施設の概要は次の通り(発電所名、位置、発電形式、最大出力、水車、発電機―の順)。
▽大長谷第二 富山市八尾町中山字窪草蓮 ダム水路式 1万200キロワット 竪軸ペルトン型 三相同期回転界磁型
▽仁歩 富山市八尾町茗ヶ島字向山 ダム水路式 1万1000キロワット 竪軸フランシス型 三相同期回転界磁型
大長谷第二、仁歩を含む庄東第一、若土の4水力発電所でリプレースを計画。当初予算に債務負担行為244億6000万円を設定した。庄東第一はDB方式により公告済みで、21年2月26日に開札する。DBのアドバイザリー業務は日本総合研究所が担当。若土発電所は設計と工事を分割して発注しており、実施設計が北電技術コンサルタント、水車発電機が中川水力。