神奈川県の県土整備局と企業庁がまとめた2019年度競争入札の実施結果によると、工事系委託の平均落札率は両局とも前年度を上回った。県土整備局は0・5ポイントアップの82・3%、企業庁は1・2ポイントアップの84・1%。件数は県土整備局が109件、企業庁が14件増えた。
県土整備局の落札件数は774件。条件付き一般競争入札は120件増の576件、いのち貢献度指名競争入札は31件減の81件、指名競争入札は20件増の117件だった。
平均落札率は、一般競争81・3%(前年度比0・1ポイントアップ)、いのち指名81・9%(同0・1ポイントアップ)、指名競争87・2%(同2・3ポイントアップ)となり、いずれも前年度の水準を上回っている。
平均応札者数は11・5者で前年度より0・1者減った。入札方式別では、一般競争が0・4者減の12・7者、いのち指名が0・6者減の8・5者、指名競争が0・2者増の7・6者となっている。不成立となった入札件数は13件(不調7件、応札なし6件)で前年度と同数だった。
一方、企業庁の落札件数は、前年度比14件増の73件。このうち、一般競争は16件増の62件、いのち指名は1件増の2件、指名競争は3件減の9件。平均落札率は一般競争が83・4%で0・8ポイントの上昇。いのち指名は8・1ポイントアップの88・1%、指名競争は3・8ポイントアップした結果、88・1%となっている。
応札状況を見ると、一般競争は平均で10・4者が応札。前年度から1・5者減った。いのち指名は0・5者増の9・5者、指名競争は1・4者増の8・3者。企業庁全体では0・8者減の10・1者だった。入札不成立6件は全て一般競争で、不調2件、応札なし4件の内訳(前年度はゼロ)。
県土整備局が「いのち貢献度指名競争入札」の試行を開始したのは14年度。翌15年度からは試行範囲を全庁に拡大した。
提供:建通新聞社