日本工業経済新聞社(群馬)
2020/10/12
【群馬】藤岡市上下水道部は中島1号雨水幹線排水路の基本設計を21年度委託
藤岡市上下水道部は立石地内で計画する中島1号雨水幹線排水路築造について、2021年度に基本設計へ着手する計画を示した。順調なら22年度は詳細設計など工事に向けた準備を進め、最短23年度の着工を目指す。整備箇所は北藤岡駅周辺土地区画整理事業地内で、JR高崎線の線路南側から北進し、国道17号北側までを結ぶ延長約185m。国道とJRを横断する。
国道17号横断部は延長約25mの計画。幅3300o×高さ2100oのボックスカルバートを推進工法で敷設する見通し。
高崎線横断部は雨水幹線のほか、上水道管、下水道管(汚水管)を同時に延長31・5m敷設する計画。雨水幹線はφ2400oのコンクリート推進管。上水道管はφ350oのさや管と、さや管内にφ200oのダクタイル鋳鉄管(GX型)を敷設する。下水道管はφ250oのコンクリート推進管を予定している。
工法は雨水幹線が泥濃式推進工法、上水道管および下水道管は泥土圧式推進工法。線路南側に9200o×8800oの発進立坑、北側に7600o×8800oの到達立坑を設置する。立坑は発進、到達共に長さ14・5mの鋼矢板で築造する。
設計業務はJR東日本(東京都渋谷区)に委託した。
JR東日本への工事委託に向けて協定締結時期を調整している。施工者はJRが選定する。市は当初予算にJRへの工事委託費として20〜22年度の債務負担行為で限度額5億円を設定した。
国道17号横断部と高崎線横断部を結ぶ約128・5m区間は、開削工法で幅2800o×高さ2500oのボックスカルバートを敷設する計画。
21年度の基本設計でJR横断を除いた区間の施工方法や推進箇所の工法検討、関係機関との協議などを行い、工事概要を確定させる。実施設計は、構造計算や数量計算のほか、地質調査を予定する。
第5次市総合計画に基づく21〜23年度実施計画で総事業費2億2700万円を位置付けている。内訳は◇21年度=基本設計、1200万円◇22年度=実施設計、1500万円◇23年度=管渠築造工事、2億円−。