県甲賀土木事務所は、甲賀町岩室地域で計画している県道岩室北土山線(岩室工区)道路改築事業について、9月補正予算で1億2000万円を債務負担行為において追加した。
同事業は、田畑部と隣接する工事であり農繁期を回避して工事を進めるために年度を跨いだ工期設定が必要であることから債務負担行為で工事を実施する。来年3月頃を目途に老朽化している甲賀町にある和田口橋の橋梁整備に係る初段工事を発注する考えで、今回追加した予算を投じていく。
主な初段工事内容は、仮設橋の設置など。内容や規模については、現在、キタイ設計(近江八幡市)が取りまとめているところ。仮設橋設置以降は、既存橋(延長6b、幅員8・2b)を解体し、現橋より大きな新橋の建設へと進める。仮設橋及び新橋の設置場所は、現橋の上流・下流ともに占有物が多く点在していることから、こちらも取り掛かっている設計業務で工事に適正な場所を選定する。工事は未確定ではあるが、2〜3ヵ年程度となる見通し。
併せて、同橋は県企業庁・甲賀市との協議・調整すべき内容が数点あり、各管理局での調整を図りながら事業を進めていく考えだ。
岩室北土山線は、甲賀市甲賀町岩室の県道甲賀土山線を起点に、甲賀市土山町北土山で国道1号と県道大河原北土山線に接続する4・5qの一般県道。同事業は、起点部から岩室集落の縁を通った後、野洲川に沿って東進し、新名神高速道路・甲賀土山ICから国道1号への取付道路までのL約1・1qを岩室工区として、起・終点部分を拡幅した上でバイパス道路を新設する計画。予定幅員は車道3b×2車線+片側歩道の全幅10・5bで計画。工事は新名神取付道路側から始め、用地買収の進捗に合わせ西進していく。
これまでの工事状況を見ると、初段工事として市原建機(甲賀市)が、約100bの掘削工・植生工・排水工―などの工事を完了させ、約5600立方bの掘削工・1万550立方bの盛土工・550bの排水工を請け負う山切り工事第2段を倉田建設(甲賀市)が、約200bの擁壁工(設計・石居設計)は、三東工業社(甲賀市)が工事を行っている。
提供:滋賀産業新聞