愛媛県内の公立小中学校の普通・特別教室の空調(冷房)設備の設置率は81・4%で、全国平均74・4%を7ポイントも上回っていることが文部科学省が行った調査結果で明らかとなった(表参照)。文科省では毎年、公立学校の小中学校・幼稚園・高等学校・特別支援学校で、普通教室・特別教室・体育館別に設置状況の調査を実施しており、9月1日現在の調査結果をまとめた。
空調(冷房)設備の整備状況は、県内小中学校の普通教室で保有室4593室に対して設置数は4588室(設置率99・9%)でほぼ完了、特別教室は5192室に対して3373室(65・0%)、全体で9785室に対して7961室(81・4%)となり、前年同期の51・5%より30ポイント高くなり、整備が促進されていることが分かる。
幼稚園では、保育室で保有室214室に対して設置数は213室(設置率99・5%)でほぼ完了、保育室以外の諸室で98室に対して87室(88・8%)、全体で312室に対して300室(96・2%)となっている。
高等学校では、普通教室の保有室893室の全てで設置完了しているが、特別教室で1666室に対して635室(38・1%)と低く、全体で2559室に対して1528室(59・7%)となっている。
特別支援学校が普通教室(保有室351室)、特別教室(170室)とも全ての教室で設置済みとなっている。
一方、体育館では小中学校が保有室465室に対して設置数は3室(設置率0・6%)、高等学校が153室に対して2室(1・3%)、特別支援学校が10室に対して0室(0・0%)となっている。
また、小中学校の市町別では、普通教室で伊予市と西予市、久万高原町の2市1町でそれぞれ未設置が1〜2室ある他は整備が完了している。特別教室は大洲市、東温市、上島町、松前町、伊方町、松野町の2市4町で設置が完了している。
提供:建通新聞社