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日刊建設工業新聞
2020/10/12

【鳥取】北谷川に災関事業を申請へ/事業費2億円で砂防堰堤/余戸地区も災関治山導入

 先月26〜27日の大雨で土石流が発生した北谷川(鳥取市佐治町尾際)について、県土整備部は「災害関連緊急砂防偉業」の導入に向け国交省と事前協議に入っている。砂防堰堤1基の建設を計画しており、具体的な工事内容を詰めて今月中旬までに事業申請する。
 北谷川では上流から出た流木が川をせき止め、川沿いのきのこ工場周辺が500bにわたって土砂で埋もれた。
 同部治山砂防課によると、土砂量は推定1万立方b。プロジェクト(同市佐治町古市)の施工で応急工事を進めており、今月5日までに大型土のうの設置を完了。引き続いて、既設流路部の土砂を取り除く作業を急いでいる。
 土砂撤去は早ければ11月下旬に実施される「災害査定」に河川災害として申請する。
 一方、きのこ工場上流の土砂対策は、補助の災関事業を申請して砂防堰堤1基を整備。再度の被災を防止する。同部ではダム規模など概略の対策を固めて近く国交省に申請。1〜2カ月程度での採択を見込む。
 その後、実施設計を発注して、本復旧に着工する。事業費は「9月補正」で確保した2億円。
 また、9月豪雨で国道482号に土砂を流出させた同市佐治町余戸の山地災害でも「災害関連緊急治山事業」を申請する。山腹に谷止め工1基を整備する計画で、所管する林野庁と協議を進めている。事業費は約1億円。

日刊建設工業新聞