建設候補地など地元協議会が市に提案
伊那市は、耐震面や施設の老朽化などの課題がある「高遠町総合支所」と「長谷総合支所」の建て替えを検討している。このほど、地元の地域協議会が建設候補地等をまとめた要望書を白鳥孝市長に提出した。
高遠町地域協議会は、高遠町文化センター駐車場を建設候補地とすることや、老朽化した旧庁舎の早期解体を求める要望書を10月6日に提出した。現在の高遠町総合支所は、SRC造地4階B1階建て、延べ約1700uの規模。建物の耐震性の不足と老朽化に伴い、高遠町保健センターに機能移転している。
長谷地域協議会は、9月28日に要望書を提出。現支所の北側駐車場を建設候補地としてあげ、長谷公民館の機能統合や、「旧・ふれあいネットワーク長谷」の建物を改修して庁舎等での活用を求めた。新支所には地域産材の活用、多目的トイレやスロープによるバリアフリー化も要望した。現在の長谷総合支所は、SRC造2階建て、延べ約900uの規模。
総合支所の建て替えは、建設場所や財源の確保など建設に向けた条件が整い次第、事業着手するとみられる。20年3月の市議会定例会で白鳥市長は、25年度までに事業着手または完成させる方針を示している。
提供:新建新聞社