北陸農政局が事業を推進している「射水平野国営施設機能保全事業」について、農林水産省の21年度予算概算要求に5億7300万円が計上された。併せて、当初の事業期間を1年延長することも求めている。
同事業は、基幹排水施設の機能を保全するための整備を行うことで、施設の長寿命化を図るとともに、排水機場の維持と施設の維持管理費を軽減し、農業生産の維持と農業経営の安定に役立てる目的で進めている。
排水機場は東部排水機場、西部排水機場、中央排水機場の3カ所が対象。これまでに下部工と建屋の耐震補強、ポンプ設備改修、排水管理施設製作据付、除塵設備改修、電気設備改修などの工事に取り組んできた。
事業期間は13(平成25)年度から21年度を予定していたが、概算要求では22年度までの延長検討を求めている。
なお、今事業の関連業務として、▽東部・西部排水機場浚渫計画検討業務(担当=内外エンジニアリング)▽射水平野地区東部幹線用水路護岸補修設計業務(担当=新日本コンサルタント)―がそれぞれ、年内の履行期間で推進中。今後、関連工事を含めて発注が見込まれる。