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滋賀産業新聞
2020/10/09

【滋賀】近畿地整の国道161号湖北バイパス事業

 近畿地方整備局は、1973年度(昭和48年度)に事業化した「国道161号湖北バイパス」のうち、未着手となっている4工区について、用地取得を進めている。所管の同局滋賀国道事務所によると「現在、約6割の用地を取得しており、今後も地元の理解を得て、残る用地を取得できるよう努力していく。その後は予算の関係もあり流動的だが、ボーリング調査、詳細設計を経て工事着手となる見通し」としている。施工はほぼ土工が中心となるが、現地が軟弱地盤と予想され、その対策が工事の中心となりそう。
 国道161号湖北バイパスは、高島市マキノ町海津から今津町弘川を結ぶ10・8qが対象。現道の狭隘区間解消及び冬季の円滑な交通確保を目的に事業化され、78年度に工事着手、01年度までに5工区1・9q、6工区4・4q、7工区2qの計8・3qを暫定2車線で開通させている。
 現在、用地取得を進めている4工区は161号湖北バイパスの最も北部分・高島市マキノ町西浜からマキノ町海津に至る2・5q。同事務所では、地元の理解を得るため04年・05年に地元区長や教育関係者、県関係者らから成る「国道161号マキノ地区パートナー協議会」を設立。マキノ地区の将来計画も考えたうえでの計画案を取りまとめている。
 今のところ、計画案では現道周辺が田畑や点在する戸建て住宅であることから、全体2・5qのうち一部分をバイパスとし、大部分を現道拡幅で対応する。幅員は現在の7・5b(歩道を含む)から都市計画道路の幅員を上回る37・25b(車道片側2車線ずつの4車線、中央帯、路肩、植樹帯、副道―等で構成)とする考え。副道は全線対面通行として副道から本線へのアクセスは5ヵ所の交差点から侵入することとなる。交差点は南側から(仮称)マキノ駅西交差点、(仮称)マキノ駅前交差点、西浜交差点、(仮称)海津天神社交差点、海津交差点―以上で、この他、祭り時における神輿横断のため消防署前に開口部も設けられる。

提供:滋賀産業新聞