近畿地方整備局は、国道24号の城陽井手木津川バイパスについて、北側の城陽市〜井手町の測量・ボーリングを進めるとともに、井手町南部と木津川市内の基礎調査に入る。3市町と連携し、用地交渉を進める。
城陽井手木津川バイパス(旧名・宇治木津線。都市計画道路名は城陽井手木津川線)は、災害時における国道24号の代替路線として新名神高速道路と学研都市を結ぶ。城陽市の新名神高速道路の(仮称)城陽スマートインターチェンジ付近から、井手町を経由し、木津川市の学研木津中央地区付近を結ぶルート。コストは約230億円を想定する。
ルート計画によると、起点は城陽市富野長谷山で、井手町井手下赤田などを経由し、終点は木津川市山城町上狛森ノ前(木津川橋付近)。総延長は1万1150m(11・15q)、幅員は15・0m(車道3・25m×2、歩道3・50m×両側等)。
城陽市が都市計画決定の3・3・207東部丘陵線の合流部に新たに設置される交差点を起点に南進。
起点からは、城陽市東部丘陵地(山砂利採取跡地)を通過し、国道307号青谷バイパスなどの間を抜けて、国立病院機構南京都病院からできるだけ距離をとった西側を通過する。国道307号の旧道及び一級河川青谷川を通過し、白坂テクノパークの東側で国道307号青谷バイパスと平面交差する。起点から青谷バイパスまでは両側歩道の幅員15mとする。
井手町多賀地区は、山裾を通過するルート。白坂テクノパークの東側から観光農園の間を通り、高神社の東側、町営グラウンドの西側を通る。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道の幅員11・5mとする。
井手地区は、井手町自然休養村管理センター、府立山城勤労者福祉会館の間を通り、府道和束井手線と平面交差する。府道和束井手線から南は、老人福祉センター玉泉苑などの西側を通る。この区間は両側歩道の幅員15mとする。
木津川市域は、小渋川を渡り、綺原神社、蟹満寺などの間を通り、不動川公園の西側を通る。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道の幅員11・5mとする。
終点付近は、第一加圧ポンプ場などの西側を通り、山城配水池などの間を抜け、高齢者総合福祉施設山城ぬくもりの里の東側を通過し、終点の国道163号と3・1・17東中央線の交差点に平面交差する。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道の幅員11・5mとする。
総延長1万1150mの内訳は、起点から、地表式L1110m(W15m)、嵩上式L670m(城陽市中中山〜城陽市市辺大谷。W15m)、地表式L150m、掘割式L550m(城陽市市辺大谷〜井手町多賀墓ノ平。W11・5m)、地表式L3520m、地表式L220m、嵩上式L500m(木津川市山城町綺田柏谷〜木津川市山城町綺田平後。W11・5m)、地表式L770m、嵩上式L540m(木津川市山城町綺田山ノ上〜木津川市山城町平尾畑。W11・5m)、地表式L3120m(W11・5m)。
標準横断図によると、幅員は両側歩道部がW15m(3・25m×2車線、0・75m×2、歩道3・50m×2(両側))、片側歩道部がW11・5m(3・25m×2車線、0・75m×2、歩道3・50m×1(片側))。片側歩道は西側のみ。
これまでの主な取り組みをまとめると、近畿地整京都国道事務所は、計画段階評価の対応方針に基づき、道路予備設計を行う京都府南部地域道路予備設計業務をパシフィックコンサルタンツで実施。
令和元年度は、城陽井手木津川バイパスの路線測量業務を塩見測量設計、地質調査業務を建設技術研究所、橋梁予備設計業務をオリエンタルコンサルタンツ、道路予備設計及び構造物予備設計、施工計画検討等を行う道路予備設計業務を東洋技研コンサルタントに委託し実施。
令和2年度は、城陽井手木津川バイパスの測量業務をパスコ、多賀地区道路予備設計業務をエイト日本技術開発、多賀地区地質調査業務をエイト日本技術開発、土地評価業務を大阪エンジニアリングに委託した。