流山市は7日、「総合運動公園テニスコート周辺区域修正基本設計および実施設計業務委託」の簡易公募型プロポーザルを公告した。委託期間は契約締結日の翌日から2021年9月30日まで。委託費は1774万円(税抜き)以内。総合運動公園の整備における事業手法については、設計者の提案を踏まえて決定する方向となっており、収益施設などを設置する場合はPFIなど民間活力導入も検討する。工事は、県による運動公園周辺地区一体型特定土地区画整理事業の進捗に合わせて進めることになる。
総合運動公園は野々下1―40―1に所在しており、全域が広域避難場所、またキッコーマンアリーナが指定避難所に位置付けられている。開設は1978年。計画面積は15・03haで、将来的な再整備により17・9haとなる。このうち、実施設計の対象面積は2・54ha。用途地域は第二種住居地域。都市公園法および都市公園法施行例に基づく建築制限がある。
整備に関しては、都市再生機構の発注により、基本計画を11年度に国土開発センター、また基本設計を12年度にあい造園設計事務所が手掛けた。
そのほか、アスレチック広場周辺区域の実施設計等は昭和が担当している。
今回の業務では、総合運動公園のテニスコート周辺区域について、収益施設の設置のほか、公園全体の活性化や利便性の向上などのにぎわい創出を想定し、基本設計の修正および実施設計を取りまとめる。
業務内容は▽現況把握、敷地分析▽与条件の確認および調査▽計画内容の検討▽修正基本設計の検討および修正基本設計図の作成▽実施設計の検討▽実施設計図の作成▽数量計算▽概算工事費算出▽修正基本設計および実施設計説明書の作成▽公園利用者ニーズ調査および将来のにぎわい創出につながる提案▽調査など取りまとめ報告――を行う。
とりわけ、課題および検討事項について、駐車場の利用、蒸気機関車(展示物)の活用方法、中央広場アスレチックの移設・更新、園路など公園施設の老朽化、テニスコートの面数変更および位置、野球観覧席の位置、多目的広場の利用、新しい生活様式への対応としている。
テニスコートについては将来的に2面コート2か所をそれぞれ4面コートに変更するとともに、壁打ちコートについても整備を行う計画となっていることから、コートの位置を決定する。
野球場観覧席についても、詳細を協議した上で、位置を固める。
多目的広場では、バスケットボールやスケートボードなどの利用が多いことから、日時計など活用されていない場所を含めた整備を視野に、ニーズに沿えるよう検討する。
プロポの応募者は、業務を実行する能力を有する単独企業またはグループとする。
応募資格は、市の入札参加有資格者名簿(測量・コンサルタント:造園または都市計画)に登録されていることなど。管理技術者と照査技術者に対しては、RLA、技術士(建設部門都市および地方計画)、RCCM(造園または都市計画および地方計画)のいずれかの資格の保有を求めている。
今後は、参加表明書に関する質問を13日に締め切り、15日の回答を経て、15〜21日に参加表明書の提出を受け付ける。26日に書類審査結果を発表・通知。27日〜11月2日には提案書に関する質問を受け付け、同月9日の回答の後、同月10〜30日に提案書の提出を求める。12月14日のプレゼンテーション・ヒアリング、同月16日の選定結果の発表・通知を予定している。
質問は持参・郵送・電子メールのいずれか、参加表明書と提案書は持参により、みどりの課に提出する。