高山市ごみ処理施設建設検討委員会(神原信志委員長)は10月2日、第2回会合で適正規模を検討した結果、今回の審議では決定に至らず、次回に持ち越しとなった。高山市は日量最大95d(47・5d×2基)のストーカ式を適正規模として示していた。次回の委員会は11月に開く予定だ。
第3回会合では規模と焼却方式を決定する予定だ。また年内には、市長が公約しているダイオキシンなどの排出基準値を国内トップクラスの法定基準以上に設定するとともに、煙突の位置や高さなどを決める。年明けには視察を行う。
さらに2021年5月までに、基本設計の中に盛り込む内容として、建物の規模や構造や形状の他、地球温暖化への取り組みや発電能力と使用可能量、パッカー車や道路融雪、蒸気供給などのエネルギーの利用先、耐震性能、豪雨、豪雪対策、避難所機能、展示や映像による体験学習機能、動線計画、渋滞対策などについて助言する。
基本設計は、八千代エンジニヤリング岐阜事務所(大垣市)に委託し進めており、検討委員会の意見と擦り合わせながら21年7月までにまとめる。
新施設の建設予定地は既存施設の東側隣接地(三福寺町)の約1f。
建設予定地の造成に関しては、基本設計をユニオン高山営業所(高山市)に、地形測量をいちいコンサルタント(高山市)に、地質調査をアーキジオ飛騨(高山市)にそれぞれ委託し進めている。いずれも履行期間は21年3月17日まで。21年度当初予算に造成工事費を要望する。
工事発注方式や具体的な時期などは未定だが、既存施設の維持修繕による延命化が25年度で待ったなしの状態になるため、これに合わせて工事を進め、26年度の供用開始を目指す。
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建通新聞社