成田市環境部環境計画課は「成田市地域循環型形成推進地域計画」をまとめた。成田市浄化センターが稼働から30年以上を経過し、施設全体が老朽化していることから、循環型地域整備交付金を活用。2024年度までに「(仮称)汚泥再生処理センター」を整備し、汚泥等の有効利用を図る。設置予定地は吉倉地先の現在地。処理能力は日量83KL。事業費に43億5160万円を見込む。処理方式は浄化槽汚泥混入比率の高い脱窒素処理を予定。
同事業では、既存施設の老朽化への対応と処理過程で発生する汚泥の資源化を行う。汚泥助燃剤化し、ごみ焼却施設の助燃剤として利用する。
20年度に、施設整備に係る基本設計および発注支援業務等に着手するとともに、測量・地質調査、生活環境調査を実施。その後、22年度に着工し、22〜24年度の3か年で建設する。基本設計および発注支援業務等は20〜21年度の2か年で実施する。
本年度は「成田浄化センター整備事業基本設計等支援業務」を日産技術コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区椿森2―14―16)に4070万円(消費税抜き)で委託するとともに、生活環境影響調査業務を日建技術コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区栄町35―14)、測量調査業務をみらい(成田市三里塚光ケ丘1―346)、地質調査業務をオオバ(千葉支店・千葉市中央区中央1―11―1)に、それぞれ委託している。
基本設計等支援業務では、▽基本設計業務▽都市計画決定業務▽費用対効果分析業務▽発注支援業務――などを実施。委託期間は22年3月31日まで。
生活環境影響調査は、成田浄化センターの再整備に伴い、生活環境に係る調査、予測・評価ならびに必要な環境保全措置の検討を行う。委託期間は21年3月31日まで。
このほか、測量調査業務は委託金額768万円(消費税抜き)で、委託期間が本年12月15日まで。地質調査は委託金額1164万8000円(同)で、委託期間が21年1月29日までとなっている。
同センターは1985年11月に着工し、87年10月の竣工。敷地面積は1万8431・60u。処理能力は日量120KL(し尿20・4KL、浄化槽汚泥99・6KL)。処理方式は標準脱窒素処理方式。建物規模はRC造一部S造延べ3446・8u。元施工は荏原インフィルコ。
同計画ではこのほか、浄化槽設置整備事業を実施。20〜24年度の5か年で合併処理浄化槽400基を整備する。事業費は環境配慮・防災まちづくり浄化槽設置事業として1億8543万円を見込む。
基数および事業費の内訳は▽5人槽315基(1億3879万円)▽6〜7人槽70基(3831万円)▽8〜10人槽15基(833万円)。