近江八幡市は、本町にある市立八幡小学校屋内運動場の老朽化部分を修繕・改修・更新する長寿命化整備を計画、来年度当初予算案に工事費を措置し、5月頃の工事発注を目指していく考えだ。
工事費は、概算で3億円〜4億円程度となる見通し。現在、取り掛かっている「八幡小学校屋内運動場等改修工事設計業務委託(担当=丸山建築事務所)」内で、具体的な工事内容・工事費を算出し、庁内で精査する模様。
来年度当初予算案で予算が組み込まれた後、市は早期に入札準備へと進める。現在のところ、5月頃に一般競争入札で業者選定し、6月議会もしくは臨時議会で承認を求める。承認後、直ちに契約を行い、約12ヵ月程度をかけて整備工事を行っていく。
主な工事内容は、設計により変動する可能性があるが、屋根や壁の改修・非構造部材の更新・照明LED化・汚水貯留槽整備―などで、これらを一括して業務発注する。また、有事の避難所としての機能性向上を図るために発電機の設置も併せて計画、校舎内に電気を送る配電工事を行い、災害時の電気確保を図る。
本町5丁目にある同校は、敷地2万7676平方b内に、RC造3階建、延2219平方b、RC造3階建、延2133平方bの教室棟2棟と、RC造2階建、延1098平方bの管理棟1棟―計3棟、屋内運動場等がある。教室棟・管理棟ともに90年(平成2年)建設で、屋内運動場は、RC造2階建、延1469平方bの81年(昭和56年)建設で、教室棟等と比べると劣化が著しく安全面に不安が生じていることから今回事業化した。
同校の過去の整備状況を見ると、81年(昭和56年)に屋内運動場を1億8850万円で建設し、90年(平成2年)に19億2404万円を投じ校舎棟等を整備、16年(平成28年)には南校舎・職員・体育館・教室棟―などのトイレ整備を完了するなど、計画的に補修・改修などを行っている。
提供:滋賀産業新聞