徳島県は、県発注の建設工事における設計金額の違算について、9月28日現在の状況を県土整備委員会に報告した。対象となっている8月1日以降の入札公告案件466件のうち、違算の要因となっている施工パッケージ型積算を使用していた案件は307件。いずれも再積算中とし、適正な設計金額の確定作業を早急に完了させるとともに、適切な対応方針の下、手続きの中断を早期に解消する考え。対象外となる公告前案件と施工パッケージを使用していない案件計159件については順次手続きを再開する。
307件の内訳は、約70件が契約済み、約70件が落札決定後契約前、それ以外が公告済み入札前案件。県によると、いずれも再積算を行い単価修正を行うなど、適正な設計金額を確定した上で適切な対応方針の下、手続きの中断を早期に解消させるとしているが、中断を決めた時点ですでに契約済みの案件については「契約を継続させる」方向で調整を進めたいとする一方、落札決定後契約前の案件については場合によっては再入札の可能性も示唆している。また、10月入札を予定していた案件については単価を10月単価に更新した上で再度入札に臨めるよう調整を図る考え。
県は再発防止策を早急に講じ、県民に信頼される契約制度の充実を目指すことにしている。
提供:建通新聞社