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日刊建設工業新聞
2020/10/06

【鳥取】山陰近畿道・南北線/都市計画案説明会を開く/市民70人が高い関心

 山陰近畿自動車道・鳥取―覚寺間(南北線)の住民説明会が4日、県庁講堂で開かれ、鳥取市民ら70人が参加して新しい道路の構造や都市計画制度に耳を傾けた。
 南北線は市街地を通り抜けるルート延長約7`で、鳥取自動車道と山陰道から山陰近畿道を結ぶ。幅員は土工部19・0b、橋梁部は18・0b。基本的に大半は橋梁構造を採用する。
 県は事業化に向けた都市計画手続きに入っており、住民説明会は都市計画決定までの最初のプロセス。県と国交省鳥取が共同で開いた。
 国交省は道路計画の概要を示し、道路完成後のイメージ動画を公開して鳥取西ICや覚寺IC周辺の交通の流れを分かりやすく説明した。
 出席者からは「開通までどのくらいの期間がかかるのか」「南北線にアクセスする車両が鳥取西ICに集中して混雑しないか」などと、次々に質問が飛んだ。
 県と国交省の担当者は「事業化後、開通まで少なくとも10年くらいはかかる」「周辺道路への影響は、渋滞対策など設計段階から考えていきたい」と答えた。
 説明会は、これまでにルート沿線の事業者を対象に9月1日に開催。地区住民向けにも同25日からスタートし、今月9日にかけて計11回開く。
 その後、パブリックコメントや公聴会で住民の意見を都市計画案に反映。計画案を公告縦覧し、都市計画審議会に諮る。
 県技術企画課の前田達美課長は「都市計画決定の具体的な時期は未定だが、事業化に向けてなるべく早く決定したい」と話している。

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