指宿市は、参加申し込みがなかったことを理由に8月の入札を中止した市民会館の建設について、11月の入札を視野に再公告の準備を進める方針だ。前回の入札は、JV結成の準備期間が不十分だった点などが背景にあるとみられ、再公告に当たってはこうした理由等を考慮する構え。順調に進めば、12月議会での契約議案承認を経て、2021年1月中の着工を目指す。
建設場所は、ふれあいプラザなのはな館の敷地内(東方9300−1外)。建物規模はS造2階建3226uで計画し、約32億円の事業費を見込む。基本・実施設計は安井建築事務所・肥後設計JVが担当した。
中止となった8月5日の入札(条件付き一般競争)は、「指宿市民会館整備関連」の案件名で公告。経営事項審査の総合評定値(建築)1500点以上の大手1社を代表企業に、地元3社(建築Aまたは◯B、電気、管)を構成員とする4社JVでの参加を求めていた。
申し込みがなかった背景について、業界からは「JV結成に当たっての準備期間が短かった」などの声があり、市ではこうした理由等を踏まえて公告の内容を見直すとみられる。
9月議会では、入札を11月に行い、12月議会での契約議案承認を目指すスケジュールを明示。予定通り進めば、21年1月中に着工し、22年5〜6月ごろに完成する見通しだ。