トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2020/10/06

【東京】清掃一部事務組合 北清掃工場を建て替え

 東京二十三区清掃一部事務組合は、北清掃工場を建て替える。既存の工場棟など全ての施設を解体・撤去し、跡地に同規模の工場を建設する。焼却炉規模は1日当たり600d。住宅地に囲まれていることから、建物高さを抑え、敷地周辺を緑化して景観の確保と環境負荷の低減を図る。2022年度の着工に先立ち、環境影響評価書案を東京都に提出した。29年度の工場稼働を目指す。
 北清掃工場(北区志茂1ノ2ノ36、敷地面積約1万9000平方b)は、完成後22年が経過している。耐用年数は超えていないものの、同組合の管理する清掃工場が令和10〜20年代にかけて一斉に更新の時期を迎えるため、計画的に建て替える。
 既存の工場棟の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下4階地上6階建て延べ1万8774平方b。この他、▽飛灰搬出設備棟(鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造地上2階建て)▽煙突(高さ120b)▽付属施設(二度計量器棟、洗車棟、運転手待機室・トイレ)―などで構成。全ての施設を解体する。工事期間中は近隣の工場へごみを搬入する。
 新たな工場棟(鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート一部鉄骨造)は、現在とほぼ同規模とする。施設内に計量器棟や待機所などの管理諸室を配置する予定。煙突の高さも現状を維持する。
 焼却炉は現在と同様の全連続燃焼式火格子焼却を採用。1日当たり300dを処理する焼却炉を2基配置し、600dの処理を可能にする。
 駐車場は12台分(小型車8台、大型バス2台、車いす用2台)を設ける。 
 計画地の北側には低層住宅が、南側にはショッピングモールと中・高層集合住宅がある。日影などの影響を悪化させないよう、施設の高さに配慮する。また、敷地の周辺だけでなく、屋上も可能な限り緑化する。