建設新聞社
2020/10/05
【東北・青森】建設技術研究所が受託候補者/六ヶ所村新庁舎の基本計画策定プロポ
青森県六ヶ所村は、新庁舎建設を計画しており、基本構想・基本計画の策定業務の委託先選定へ公募型プロポーザルを実施した結果、建設技術研究所を受託候補者に選定した。
履行期限は2022年3月31日まで(基本構想は21年5月31日まで)、委託契約上限額は1800万円(税込み)。
業務概要は、基本構想では、本庁舎の現状と課題、新庁舎導入機能、新庁舎配置および適正規模、建設計画、事業計画、その他に協議して必要と認めたものなど。また、基本計画では、20年度で一部公募して設置予定の新庁舎建設検討委員会(仮称)等の運営支援、村民意見反映手法の提案および実施、パブリックコメント実施支援、設計者・施工者選定に係る発注方式の検討などを行う。
同村尾駮野附475地内にある既存庁舎は、1974年度に建設。築後46年を経過し老朽化の進行が懸念されるほか、2010年度に行った耐震診断の結果、耐震補強が必要と判断されたため耐震補強工事を実施したものの、20年度で補強から10年を経過することから新庁舎の建設を立案したもの。
村がまとめた基本構想素案によると、規模は、総務省庁舎起債基準面積で4201・4平方b、国交省新営一般庁舎面積で4144・6平方b、役場機能緊急保全事業に基づく算定で6842・8平方bを算定しているほか、必要な駐車場面積では、公用車33台、来庁者41台、職員用176台、多目的32台の計282台で3525平方bを想定しており、それらに緑地帯や防災機能などを考慮した最低でも必要な敷地面積として現在の敷地面積でもある約3万平方bを見込んでいる。
新庁舎の設置場所は、現本庁舎、現本庁舎西側、尾駮レイクタウン、尾駮レイクタウン北地区北側、出戸地区地域交流ホーム周辺、ろっかぽっか周辺、弥平平地区西側の7地区を候補に挙げ、庁舎へのアクセスなどの評価項目を定め比較検討を行う。
概算事業費は、新庁舎建設費に約38億円、現庁舎解体費(本庁・分庁舎・第2分庁舎・中央公民館)に約1億9000万円、駐車場舗装費に約3500万円、設計監理費約1億5000万円(基本設計3000万円、実施設計8000万円、設計監理4000万円)、その他経費約9億5000万円(造成・外構(駐車場除く)・車庫3000万円、備品購入・システム導入・移転費等6500万円)を合わせ約51億2500万円を試算している。
今後、概要等がまとまるのを待って22年度にも基本設計を委託し、23年度に実施設計、24年度の着工、25年度の完成を目指すとしている。
提供:建設新聞社