県長浜土木事務所は、総合的な浸水・土砂災害対策として「丹生川」で将来的に全5基計画している砂防堰堤のうち、2基目となる米原市上丹生地先における砂防堰堤の新設に取り組む。今年度は測量を行い、用地取得に向け準備を進め、順調にいけば22年度(令和4年度)にも新設工事を発注・着工し、2〜3ヵ年で2基目を完了したい考えだ。
砂防堰堤を新設するのは、下流から上流に向け、全5基の砂防施設整備を計画している河川「丹生川」。18年(平成30年)春に整備を完了した1基目の上流側近隣の用地を取得し整備に着手する2基目は、仕様・規模は透過型堰堤、高さ約8b、延長43・85b―と1基目と同仕様で規模も同程度。なお、2基目の詳細設計は19年度(令和元年度)、第一復建(滋賀事務所・大津市)で完了している。
2基目の新設にあたっては、今年度は立竹林調査等を含めた整備場所周囲3万4800平方bの用地測量を関西技研(甲賀市)に委託済みで、21年(令和3年)2月末にも業務をまとめる。用地取得が順調にいけば、測量に基づく筆界確認等・法務手続き等を順次進め、予算措置等を経て新設工事は22年度(令和4年度)、出水期を避けた年度後半の現場施工に向け発注したい考え。実工期は2ヵ年強を見込んでおり、完了は24〜25年度(令和6〜7年度)を目指す。
県長浜土木では、丹生川の2基目の砂防堰堤完成後は、さらに上流側へ3基目、4基目、5基目と、全5ヵ所の砂防施設整備を計画している。現段階では3・4基目は既存堰堤をそれぞれ改修、5基目は新設を検討しているが、予備設計等も未実施で手法や時期は決まっていない。
提供:滋賀産業新聞