福井県敦賀土木事務所はこのほど、敦賀市内を流れる県管理河川「笙の川」の治水対策事業について、全体スケジュール等の工事概要を示した。予定期間を30年までとしており、区間1600メートルを対象に、1〜4工区に分けて、河床掘削や矢板護岸補強、橋梁改築、局所的な堤防嵩上げなどの改修方法で下流から順に整備を進めていく。
1工区は河口から松島橋までの114メートル、2工区は松島橋から松原橋までの340メートル、3工区は松原橋から来迎寺橋の185メートル、4工区は来迎寺橋から二級河川木の芽川の合流地点までの961メートル。
3工区までの橋梁で、松島橋については、現在の位置より下流側に架け替えを計画しており、21年から24年までに下部工、上部工、取付道路の整備を行う。松原橋については、22年から27年までに嵩上げ(約50センチ)・補強を行い、計画高水位に余裕を持たせる。現在位置で架替を計画する来迎寺橋については、19年までに既に橋桁を撤去しており、仮設の歩道橋が設置されている状況。物件補償がすべて合意すれば、着工から4年程度での完成を見込んでいる。4工区の中央橋、三島橋については対策不要とし、護岸補強や河川掘削を27〜30年中に行う。今年度は11月から河口付近の矢板護岸工(延長60メートル、長さ10メートル)を実施する予定。