三菱ふそうトラック・バス(神奈川県川崎市)が計画する、白山市内への金沢支店移転工事は、設計・施工ともに熊谷組が一括受注し、このほど着工の運びとなった。21年6月の完成を目指す。
新支店の建設規模は、事務棟がS造2階建て、工場が同平屋建てで延べ5158平方メートル。移転場所は白山市番匠町303。コストコホールセール野々市倉庫店の北側隣接地となる。敷地面積は約1万2800平方メートル。
金沢外環状道路(海側幹線)や国道8号に近接し、北陸自動車道白山インターチェンジにも近いことから物流・交通アクセス面に優れている。金沢市や白山市の工業エリアからの利便性も高い。
現金沢支店(金沢市神谷内町地内)は、石川県内で最大の入庫数を有し、北陸エリアでも中核を担う拠点となっている。既存施設の老朽化に加え、2カ所(面積は延べ4820平方メートル)に分散しているため、移転先で機能を集約し、作業効率を高める。新施設では来客用の待合室も充実させる。
同社は、顧客へのサービス向上および従業員の労働環境改善を図るため、国内における販売拠点の再建や移転、設備や施設の改良を行う「ミライ」プロジェクトを進めている。金沢支店の移転は同プロジェクトの一環となり、同社は「金沢支店の完全リニューアルにより、より質の高いサービスをお客様に提供したい」としている。