日本工業経済新聞社(群馬)
2020/10/02
【群馬】沼田市は環状線工事で来年度にも栄町工区
沼田市は複数の市道等を拡幅、改良することで進めている都市計画道路3・3・1環状線整備で2021年度下半期にも栄町工区で残る800mの新設工事を発注したい考えを示した。発注方式は現段階では未定だが、ある程度の用地を確保してから工事発注するため、工事規模から一般競争入札による公告が見込まれる。同工区の整備完了予定は24年度としているが、用地買収の進捗状況により大きく変化する可能性もあるという。
都市計画道路3・3・1環状線は市街地を一筆書きで囲むような線形を描くルートで整備。脆弱な道路体形などを改善することで市街地へのアクセス性を向上させる。全体延長は7680mで幅員14m〜22m。1998年に事業を開始しており、現在までの事業費ベースの進捗率は約50%となっている。
20年度は栄町工区を対象に当初予算で物件補償費1億5116万5000円、土地購入費8224万5000円など約2億5000万円を計上。同工区は沼田脳神経外科循環器病院(栄町8)から利根実業高校(栄町165−2)を結ぶ延長1337mで、4割ほどの整備が完了している。
整備を進めているのは県道戸鹿野下之町線交差点から県道沼田大間々線交差点部分を含む区間のうち、県道沼田大間々線線の交差点周辺で用地買収を予定。現在、事業支障物件等調査算定業務委託を高崎測量(高崎市)が進めている。
21年度に整備を予定するのは利根実業高校周辺から東側に約500m向かったところからの約800m区間の未整備箇所の施工を予定。道路幅員14〜22mで車道部分のアスファルト舗装や歩道部分のインターロッキングブロック舗装、側溝設置などが想定される。工事は直近で17年度に小坂建設(沼田市)が延長224・8mで施工を手掛けた。
栄町工区が完了すると、国立沼田病院(上原町1554−4)から県道沼田大間々線までの延長850m区間で事業認可を得たのちに、用地買収を進め、同様に改良工事を進める方針。
設計業務は県道や市道部分の取り付け道路部分などを含め、高崎測量が手掛けた。