福井県は20年度、越前市上太田町から岡本町における一般国道365号の道路改良事業に新規着手した。交通渋滞の緩和による円滑な交通および自転車歩行者道の確保を図るため、4車線化を推進する。
全体事業費は31億円(うち用地および補償費13億5000万円)。26年度の完了を目指しており、今年度は測量調査設計に着手。順調に行けば、21年度に用地買収に取り掛かり、22年度から工事を開始したい考えだ。
4月に旧広域農道と振り替えた365号のうち、今回の事業区間は上太田町から岡本町までの1360メートルとし、拡幅により幅員23・5メートル(4車線)を確保する。
主要な構造物としては、吉野瀬川に架かる橋梁1橋だが、架け替えが必要かどうかなど、具体的な整備内容は未定としている。
事業区間の沿線にある工場では多数の従業員が働いており、朝の通勤時間帯には慢性的な交通渋滞が発生し、その影響が市中心部にまで及んでいるのが現状。加えて、事業拡大に伴う新工場も完成し、早急な対策が望まれていた。
なお、県では岡本町以南の整備として、国道8号との交差点である「塚原」までの3370メートル区間で舗装強化も計画。こちらにも別途、調査費を計上している。