日本工業経済新聞社(群馬)
2020/10/01
【群馬】敷島公園プールを建て替えへ
山本一太知事は1日の定例記者会見で、県立敷島公園(前橋市敷島町66)にある県立水泳場(関水電業敷島プール)を現地で建て替える方針を明らかにした。これからPFI手法の活用も視野に入れて基本計画を策定。2023年度に整備着手し27年度の運用開始を目指す。施設は屋内プール2槽を基本に、水深を変えられる可動床を導入する。プール整備だけでなく前橋市と連携して、公園エリアのデザインについても検討する。
県立水泳場は1996年建設のRC造一部S造3階建て、延べ床面積5050・3u。内訳は、管理棟819・8u、観客席1595・8u、プール室2634・7u。屋内に50mプール、屋外には25mプールや飛び込みプールなどが整備されており、県内の水泳競技の中心的施設となってる。
建設からおよそ25年、施設が老朽化していることに加え、プールの水深やレーン幅が現在の水泳競技の公認基準を満たしていないことから、全面的なリニューアルを行うこととした。
新しい水泳場は現在位置で建て替える。プールは屋内プールを50mと飛び込み兼用25mの2槽を整備する見通し。プールの床面は競技によって変えられる可動式とすることで、施設規模を最小限にすることが狙い。整備により、競泳・飛び込み・水球・アーティスティックスイミングなどさまざまな水泳種目について、年間を通じて大会や練習が可能となり、利便性が大幅に向上する。
これまでに、国体開催などを見据えた整備内容の検討をオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)に委託するなどしてきた。
基本計画はこれから策定する。PFIの導入も含めて検討を進める。敷島公園は正田醤油スタジアム群馬や上毛新聞敷島球場、サッカー・ラグビー場など多くのスポーツ施設が立地するスポーツ拠点となっている。プール建て替えに当たり、前橋市と連携して敷島公園エリア全体のデザインについても検討。コンセプトに「クリーンアンドリラックス」を据え、協議を進めることになる。