県高島土木事務所は、高島市野田他に位置する「野田橋」の橋梁耐震補強工事を計画しており、設計業務を21年2月末メドに取りまとめる。工事発注については、設計のなかで工事規模を決定していくため、予算次第で流動的になるが、21年度以降で早期の着手を予定している。
工事期間についても、工事内容で変動するため単年度で完了か、長くても2ヵ年での完了を目指していく。
内容によると、常磐木音羽線の補助道路修繕工事として、野田橋の橋梁耐震補強工事に着手し、第3次緊急輸送道路に架かる同橋の耐震対策を行うため、レベル2地震動に対して耐震性能2を確保することを目標に耐震補強工事に取り掛かる。過年度の定期点検結果等を基に、現状の損傷劣化の原因と進行を把握した上で、適切で効率的・効果的な橋梁補修工事を行うことで橋梁の長寿命化を図っていく。
対象橋梁の野田橋は、橋長60・1b、幅員6・7b、上部工形式・3径間連続PC桁、下部工形式・逆T式橋台2台、壁式橋脚2基。基礎形式は直接基礎で、架設年1964年、点検年2016年(健全度判定区分U)、耐震補強の有無としては縁端拡幅、落橋防止装置がある。
同事務所では、そのほかに高島市朽木雲洞谷に位置する「木ノ本橋」の橋梁耐震補強工事も計画しており、橋梁上部の修繕・耐震補強工事に取り掛かっている。
また、管内において、計38橋の橋梁点検を計画しており、年内をメドに業務を完了させる。今後は、その結果に基づいて、特に酷い損傷箇所等が見つかれば、来年度以降に優先的にその橋梁の詳細設計に取り掛かる見通し。橋梁の損傷及び変状を早期に発見し、安全・円滑な交通を確保するための橋梁に関わる効果的な維持管理に必要な基礎資料を得るため、道路施設の中でも重要な橋梁について点検を行っていく。
なお、野田橋の橋梁耐震補強設計は、八千代エンジニヤリング滋賀事務所(大津市)が担当している。
提供:滋賀産業新聞