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北陸工業新聞社
2020/10/01

【富山】防災、強靱化対策の推進を/赤羽国交大臣に知事が要望

 石井隆一富山県知事は9月30日、富山市のANAクラウンプラザホテルで赤羽一嘉国土交通大臣と懇談し、防災・減災、国土強靱化対策推進などの要望を行った。
 石井知事は、「強靱な県土づくりに向け、富山でも防災を早く進めたい」と神通川堤防強化などを説明し、3か年緊急対策の延長・拡充を要望。立山砂防の世界文化遺産登録について、赤羽大臣は「現場を見て、後押ししたい」と述べた。このほか、北陸新幹線の整備促進、東海北陸自動車道の早期全線4車線化を求めた。これに対し赤羽大臣は「北陸新幹線は開業効果が大きく、日本全体のためにも必要性が高い。東海北陸道4車線化も進める必要がある」と前向きな姿勢を示した。
 主な要望内容は次の通り。
▽北陸新幹線の整備促進
▽東海北陸道の早期全線4車線化等
・直轄道路事業等の整備促進
▽防災・減災、国土強靱化対策の推進
・直轄砂防事業(立山、黒部川水系、神通川水系砂防)の推進
・直轄河川事業(富山市街地重点防御築堤事業等)の推進
・直轄利賀ダム建設事業の推進
・直轄海岸保全事業(下新川海岸)の推進
▽伏木富山港の機能強化
・新湊地区 中央2号岸壁(マイナス14メートル)の整備、西波除堤の老朽化対策
・伏木地区 北防波堤の老朽化対策、外港緑地の整備
・富山地区 2号岸壁(マイナス10メートル)の老朽化対策
▽観光・交通需要の回復、観光・交通事業者への支援
▽地方航空路線の維持
 引き続き、赤羽大臣は立山カルデラ砂防博物館、立山カルデラの砂防事業を視察し、宇奈月温泉観光関係者と意見交換した。1日は長野県で黒部ダム、千曲川復旧個所を視察する。

hokuriku