池田町は、日本最大級のジップラインなどを備えたアクティビティ施設「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ(志津原)」の拡張整備で、拡張部を「不思議な森の中で、小さな子どもたちが家族と一緒に安心して遊び、森の自然を感じる冒険の場所」となる「子ベンチャーパークエリア(仮称)」として整備するとともに、計画の内容を一部変更し、同エリアにまでアドベンチャーパーク(樹上に広がる森のジャングルジム)を延伸する方針だ。
整備内容の変更に伴い、概算工事費は5億4100万円に増加。内訳は公園拡張が3億1800万円、コテージ更新が1億5300万円、樹上コース延長が7000万円。9月補正予算案には、樹上コース延長に係る実施設計費として824万6000円を計上した。
工事期間は変わらず21、22年度の2カ年を想定。今年度は実施設計とあわせ、財政負担の軽減に向け情報収集を行うほか、TPAを運営する「まちupいけだ」とも連携し、運営方法などソフト面の検討も進める構え。
計画によると子ベンチャーパークエリアは、アドベンチャーパークエリアの北西に新設し、隣接してフォレストガーデン(休憩所・トイレ)も建設。また、メガジップラインエリアにモノレールを新設するほか、子ベンチャーパークエリアにも周遊モノレールを設置。コテージエリアでは9棟のうち、新しい3棟を残し、6棟の建替・配置変更を実施する。
子ベンチャーパークエリアには巨大なドングリやたけの子ハウス、メルヘンなムササビハウス、木の家などが森林空間に散らばるほか、アスレチック遊具、森のぶらんこ・ハンモックなども配置し、対象年齢の拡大に対応する。加えて、子ベンチャーパークエリアにまで樹上コースを延長することで、小さな子どもたちに「将来は挑戦したい、もう一度来たい」と思わせ、リピーターの確保につなげたい考えだ。
基本設計は第一コンサルが担当。なお、今年度当初予算では子ベンチャーパークエリアとコテージの実施設計費として、1368万6000円を計上済み。