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日刊建設工業新聞
2020/09/30

【鳥取】追加補正案8億円まとめる/9月豪雨復旧対策事業/公共土木施設災害など

 26日から27日にかけての大雨で発生した施設被害について、県は29日、公共土木施設などの復旧対策事業として8億円の補正案をまとめた。開会中の9月定例県議会に追加提案する。
 建設災害復旧費は2億円。道路が崩壊した鳥取市佐治町尾際の国道482号や、法面が崩れた同町余戸の県道鱒返余戸線、三朝町中津の県道三朝中線の各路線を機能回復させる。
 尾際の国道482号崩壊の原因となった砂防指定河川・北谷川では、補助事業の「災害関連緊急砂防事業」を導入する。事業費は2億円。土石流が発生した上流に砂防堰堤を建設するほか、土砂で河床が上がっており、渓流保全工を整備する。
 また、国道に土砂を流出させた同市佐治町余戸には、再度の山地災害を防ぐため林野庁に「災害関連緊急治山事業」を申請。山腹工など治山施設を整備する。事業費1億円。
 そのほか、同市河原町北村の曳田川など流出土砂の撤去費用として1億円を見込んだ。
 農林関係では耕地災害復旧に5000万円、林道施設の赤井谷線や三滝線、若桜・江府線の復旧に5000万円を確保。11月ごろの災害査定を待って、工事着手する。
 29日、県庁であった災害復旧本部会議で平井伸治知事は「被害状況を早く把握し、対策を取りたい」と述べ、早期の調査を幹部職員に促した。

日刊建設工業新聞