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建通新聞社(東京)
2020/09/30

【東京】中防不燃・粗大ごみ処理施設を新設

 
東京二十三区清掃一部事務組合は、「中防不燃・粗大ごみ処理施設」を新築する。中防不燃ごみ処理センター・第二プラントの隣に、不燃ごみと粗大ごみを併せて処理する施設を新たに整備する。1日当たり1247dの処理能力を想定。これに向け、環境影響評価書案を東京都に提出した。2022年度の着工を見込む。26年度に稼働し、全体の工事完了は27年度になる予定。
 計画地は、江東区海の森2ノ4ノ79。東京港のほぼ中央にある中央防波堤内側埋立地内に位置する面積約8万5700平方bの区域。
 中央防波堤内側埋立地内では現在、中防不燃ごみ処理センターの第二プラントで不燃ごみを、隣接する粗大ごみ破砕処理施設で粗大ごみを処理している。
 しかし、受入貯留ヤードや受入・搬出ヤードは、屋根はあるが壁で囲まれていないため騒音などの環境対策が不十分。粗大ごみ処理破砕施設は1979年に完成した施設で、老朽化が進んでいる。
 また、第二プラントは廃プラスチックを含む大量の不燃ごみを全量破砕する施設だが、埋め立て処分場の延命と資源の有効活用を目的に現在は廃プラスチック類が原則として持ち込まれておらず、最終処分量をさらに削減するのは設備面で限界があるという。
 これらの課題を踏まえ、不燃ごみと粗大ごみを併せて処理する新施設を建設することにした。
 新施設は、第二プラントの隣接地に鉄骨造の受入ヤードを2棟整備するとともに、破砕設備棟(鉄筋コンクリート造、高さ約16b)と選別・搬出設備棟(鉄骨一部鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造、高さ約28b)を新築する。この他、付属施設として計量棟と待機所なども整備する。処理能力は1日当たり1247d。
 整備工事は、現在の施設を稼働しながら2期に分けて実施する。22〜26年度の第1期で新施設を建設。26・27年度の第2期では、第二プラント側にある受入貯留ヤードの屋根を解体し、新たな屋根と壁の設置工事を実施する。
 新施設の完成後、現在の第二プラントと粗大ごみ破砕処理施設は、災害発生時の災害廃棄物処理に備えて休止したまま残す。
 
提供:建通新聞社