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滋賀産業新聞
2020/09/30

【滋賀】県長浜土木 板名古川の砂防堰堤改築

 県長浜土木事務所は、板名古川の老朽・損傷した砂防堰堤1基について、改築工事を計画している。今年度は詳細設計と土質調査を進め、順調にいけば21年度(令和3年度)改築工事を発注・着工し、2〜3ヵ年で完了したい考えだ。
 改築工事を行うのは、河川「板名古川」にて米原市下板並地先に1961年(昭和36年)頃築造されたコンクリート造の砂防堰堤1基。経年により劣化し土砂・流木などで損傷している箇所があり、下流の安全確保のため改築を行うことを決定。
 既存堰堤の規模は延長約50b、堤高6・4b以上とみられるが、50年近く前に整備されており基礎資料が乏しいため、去る7月に機械ボーリング調査(5本・61b)、標準貫入試験(28回)、土質調査等、詳細設計に必要な基礎情報を収集・分析するためのコンサル業務をサンセイ(大津市)に委託し、191日間の期間で進めている。
 詳細設計は先ごろ日本インシーク(滋賀営業所・栗東市、本社・大阪市中央区)に委託し、基礎調査の結果を反映させながら並行し進めている。このため堰堤の改築規模は未確定だが、現時点では現堰堤と同程度かそれ以上の規模で、残っている既存部分を一部流用し、コンクリートの増し打ち(腹付)を行う工法で施工したい考え。
 予算措置等が順調にいけば改築工事は21年度(令和3年度)、出水期を避けた年度後半の現場施工に向け発注したい考え。実工期は2ヵ年程を見込んでおり、23年度(令和5年度)の完了となる見通し。

提供:滋賀産業新聞