福井県議会の土木警察常任委員会は28日開かれ、大野警察署(大野市友江)の老朽化対応が指摘され、理事者側は「築49年が経ち、県内もっとも古い警察署であり、耐震機能も一部に問題あり。早期の建て替えが必要」と、現状認識を示した。
その上で、組織決定には、まだ至っていないものの「具体的な建て替えの場所や時期、規模などについて現在、検討を進め、県民の安心安全にできるだけ早く応えていきたい」と積極的に回答。21年度当初以降の予算措置を目指すとした。
ちなみに、大野警察署の現有規模は、RC造3階建て延べ1215・10平方メートル。また先行した小浜警察署は、築46年で改築が実現している。
このほか質疑応答の中で、福井空港の利活用について、「管理事務所の老朽化対応も含め、全庁的な連携を図り、今後(ジェット化など)方向性を定めたい」と前向き回答。足羽川ダム(洪水調節専用)の多面的で柔軟な活用を求める意見には「現在進める目的以外は、考えていない」と強調。中部縦貫道の岐阜、長野両県へ早期の延伸効果を求めては「他県区間における整備促進も、引き続き働きかけていく」と、県際道路の連携強化に意欲を示した。
福井駅前再開発事業(三角地帯、電車通り北地区A街区)に進出予定の世界最大ホテルチェーン、マリオット・インターナショナルの誘致実現へ現状は、別段問題はなく、良好な関係で推移すると報告。道路の将来ビジョンを策定する「福井の道づくり懇話会」は、10月7日に2回目の会合を予定し、年度末に策定する方針。避難確保計画は、20年6月末現在で、土砂災害警戒区域311施設、洪水浸水想定区域1441施設を対象。このうち土砂災害警戒区域は203施設(作成率は65・3%)、洪水浸水想定区域は623施設(同43・2%)で実施した。これを21年度に100%をめざし、施設管理者を集めた講習会プロジェクトで拡充する。19年度に4市町、20年度は8市町で講習会プロジェクトを行う予定とした。