名古屋市住宅都市局は、困窮者への救護や生活指導を担う、保護施設の植田寮の改築に向けた設計で公募型プロポーザルを行い、大建設計名古屋事務所(名古屋市東区)と契約を結んだ。契約日は9月25日付。建設予定地にある旧あけぼの学園の解体工事を21年度に実施。続いて21〜22年度に敷地造成工事を行う。建築本体は、22年度に契約手続きを進めて施工者を決定。23年度に現場着手して24年度内の完成を目指すスケジュールを計画している。
新施設は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ約6100平方b。定員は200人。居室は全て個室で、大建設計の提案では一部屋の面積は9平方bとなる。その他、食堂や集会室、相談室、事務室、医務室、倉庫、洗濯室、リネン室、トイレなどの諸室を配置する。浴室は大浴室や個室浴室、機械浴室を設ける。
建築設計は、基本設計を20年度内、実施設計を21年度内にそれぞれまとめる。
同施設は、生活保護法による保護施設(救護施設・更生施設)で、身体や精神の障害を抱え、日常生活を営むのが困難な人などを対象とした入所施設。現施設の老朽化とともに、建物が傾斜地に分散立地している現状を改築により解消する。改築に合わせ、同種施設の厚生院救護施設と統合する。
所在地は、名古屋市天白区植田山2ノ101。
建設地は、移転改築したあけぼの学園の跡地。面積は約1万3300平方b。市道植田山第33号線の南側傾斜地を法面化して平地面積を拡張、建設敷地を確保するとともに、南東側にL型擁壁の新設などを行い、造成する計画。法面は最大2段で、芝生張りまたは吹き付け種子。L型擁壁は最大高で6b程度。敷地造成に伴う設計は別途業務で入札手続きを開始している。入札書は10月8〜12日に受け付ける。履行期間は21年8月31日まで。
提供:建通新聞社