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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/09/29

【群馬】前橋市の駒寄SIC周辺について


関越自動車道駒寄スマートICの大型車対応に関連し、周辺の道路整備が進んでいる。前橋市は清里地区南北幹線2期に着手、2021年度に100m分の整備工事を発注し、事業完了を目指す。また、同線が接続する県道南新井前橋線は県前橋土木事務所と県渋川土木事務所で、2期工区の整備を推進。前橋土木は年度内に同工区の残る区間の工事発注を行う考えで用地買収に取り組んでいる。両線の整備により、同IC周辺の通行性などが向上する。
前橋市は池端公民館(池端町157)から県道に接続する清里地区南北幹線整備2期を進めている。事業延長は約220m、全幅10mとなっており、西側に2・5mの歩道を設置する。2020年度に初弾工を発注。公民館を起点に神明宮の西側に向かって約120mの整備を行う。同工事は指名競争入札で萩原土木(前橋市)が2650万円で落札している。
21年度に残る約100mの整備工事を行い、同事業は完了する。発注方法は20年度と同様に土木Bクラスを対象とする指名競争入札となるもよう。道路の築造および舗装に加え、県道との交差点部に右折レーンを設ける。側溝は両側に設置。歩道側はGBXで、反対側は自由勾配側溝となる。設計は地測設計(前橋市)が担当した。
県は県道南新井前橋線の整備事業を進めている。IC周辺の2期工区は前橋土木事務所と渋川土木事務所が分担して整備中。前橋土木は用地買収が完了した65m区間について、ICT土工による築造工事を指名通知した。10月7日に開札する。設計はオウギ工設(前橋市)がまとめた。
同事務所の担当区間は約120mが残る状況となる。同区間の用地買収に取り組んでおり、まとまり次第、埋蔵文化財調査を経て、速やかに指名通知する方針。同区間もICT施工とするかは未定となっている。
渋川土木事務所が担当する区間の築造工事は発注済みで、施工中。同事務所は榛東村役場方面に同線を延伸する3期および4期事業に引き続き取り組む。
同ICではネクスコ東日本による大型車対応化工事が進められている。周辺開発も、前橋市による産業団地整備に向けた環境アセスメント調査が進行中。新たな企業誘致の受け皿が整備されることになる。IC改良や周辺道路の整備によって、通行性および利便性の向上に期待が高まっている。