倉敷商工会議所(倉敷市白楽町249ノ5、井上峰一会頭)は24日、新倉敷商工会館建設工事の施工者を13億5500万円(税込み)で藤木・ハラダ・中央特定JVに決め、施設概要を発表した。準備工事を経て11月6日に地鎮祭を行い、2022年1月の新会館完成を目指す。完成後、現会館解体や外構整備に着手、全体の完成は9月を予定している。総事業費は約15億円。
規模は、鉄骨造7階建て延べ3183平方bで、1階にカフェ・レストラン、2階に事務局、会議室、3階にテナント、会議室、4〜6階にテナント、7階に会議室を配置、駐車場は約200台を確保する。完成後、現会館(鉄筋コンクリート造5階建て延べ3461平方b)を解体する。
会見した井上峰一会頭は「これまでの倉敷の歴史を踏まえ、まちづくりの一環としての整備を念頭に検討を進めてきた」としたうえで、「防災、減災の機能強化、環境への配慮を基本に、安全・安心な職場環境を提供し、地域住民の一時避難所としても活用できる施設になる」と話した。
同事業は、商工会議所としては全国で初めて、環境省の「レジリエンス強化型ZEB実証事業」に採択されており、1次消費エネルギーを半減させる施設で、7階を災害時の一時避難所として活用する。また、浸水を想定している他、換気、非接触、抗菌の感染予防対策などを設計に盛り込んでいる。
設計は浦辺設計(大阪市中央区)が担当。
「提供:建通新聞社」