メーンスタンドと周辺施設を集約 基本計画・基本設計事業者をプロポで募集 佐世保市競輪事務所は、佐世保競輪場(干尽町2ノ5)のメーンスタンドと周辺施設を集約して新施設を整備する大規模改修に着手する。現在、同事業の基本計画策定と基本設計業務の事業者を公募型プロポーザルで募集。参加申請書を10月6日まで受け付けている。
プロポーザルの参加資格は、国内の公営競技場(競輪、競馬、競艇、オートレース)施設の計画・設計実績のある一級建築士事務所。10月9日に資格審査結果を通知し、資格審査合格者からの質問書を10月14日まで 受け付ける。その上で、企画提案書と見積書の提出を10月19日〜30日まで受け付け、11月に審議委員会がプレゼンテーションとヒアリングで企画提案書を審査。同月中に委託事業者を選定する計画だ。
メーンスタンド(2000人収容、RC造4階建て延べ3475・49平方b)は築後50年以上経過し老朽化が進行。施設の改築に当たっては、周辺に分散立地している発売所や食堂、売店なども解体した上で、これらの機能も集約して再整備する計画だ。これにより、来場者の利便性向上や競輪場運営の効率化を目指す。
新施設の規模は約3600平方bを想定し、既存の下審判室、第3発売所、集計センター、中継スタジオ、売店、ティーラウンジ、情報協会棟、食堂棟、警備カメラ棟の各機能を集約。施設は、バリアフリーや受動喫煙対策、環境配慮の視点を加えて検討。さらに、近年の来場者数(本場開催時1000人程度/1日)を踏まえた適正規模(コンパクト化)や、再整備で発生する余剰地の有効活用、ランニングコストも含めた実現可能なコストに考慮して計画する。
既存施設の解体(計約4000平方b)〜新施設建設までのスケジュールは▽工事による本場開催の休止期間を可能な限り短縮▽工事中も可能な限り場外発売を行う―ことを念頭に検討する。
このため、今回の委託では、新施設の基本設計とともに、工事中も場外発売を行うための仮設の正門(約200平方b)や仮設の食堂・売店・情報協会・トイレ(約320平方b)の基本・実施設計も委託する。委託料の上限は税抜9620万円。
プロポーザルの募集要項や業務仕様書は、佐世保市や競輪事務所のホームページからダウンロードできる。