北陸農政局は、技術提案・交渉方式(技術協力・施工タイプ)による「河北潟周辺農地防災事業河北潟放水路防潮水門建設工事に係る技術協力業務」について、清水建設と2340万円で随意契約を締結した。契約は17日付け。
これは、ECIと呼ばれる技術提案および価格交渉による契約方式で、同局が3月18日に、「河北潟周辺農地防災事業河北潟放水路防潮水門建設工事及び河北潟周辺農地防災事業河北潟放水路防潮水門建設工事に係る技術協力業務」として公告していた。技術提案により8月に優先交渉権者として特定していた同社と今回、技術協力業務の契約を締結し、別の契約に基づく設計(内外エンジニアリングが担当)に、同社の技術提案内容を反映させながら価格交渉を通じて施工契約を締結する流れ。
技術協力業務の履行期間は21年3月22日まで。工事の価格交渉が成立した場合、「河北潟周辺農地防災事業河北潟放水路防潮水門建設工事」として水門建設、仮設工に取り掛かる。工事期間は22年4月ごろから28年3月ごろまで。発注規模は69億円程度を想定する。
防潮水門は、現施設の上流側約270メートルの位置で建設。現行1段式で毎秒700トンとなっているゲートの排水能力を2段ゲート方式とし、水門幅を10・5メートルへ拡げることで排水機能を強化する。