高知県林業振興・環境部は、佐川町加茂に建設する新管理型産業廃棄物最終処分場のうち施設本体の実施設計業務の一般競争入札を10月に公告する。これに先立ち進入道路の詳細設計を四電技術コンサルタント高知支店(高知市)、地質調査を興和技建(高知市)、測量を高建総合コンサルタント(四万十市)にそれぞれ委託した。
処分場の実施設計では、これまで進めてきた基本設計の結果を踏まえ、施設の配置計画などをまとめる。廃石膏ボードは過去の搬入量の中間値、それ以外はエコサイクルセンター開業後の11年度から19年度までの平均搬入量で必要な容量を算定し、現時点での廃棄物埋立容量を17・2万立方bと設定している。基本計画・設計はパシフィックコンサルタンツ高知事務所(高知市)が担当した。
進入道路については、複数のルート案から、国道33号に面したエネオスのガソリンスタンド東側を起点に建設予定地の北東方向の谷に沿って、建設予定地の東側に至るルートを選定した。概略設計の段階では、延長1188b、概算工事費6億9000万円で、25d車の通行に最低限必要な幅員4bを確保し、大型車の行き違いを可能とするよう、200b程度の間隔で幅員6bの待避所を設けるとした。国道33号との交差点付近では交差点から約20b区間は幅員7・25bとしている。これらの計画に基づき、詳細設計をまとめていく。
用地測量・調査については、進入道路付近を「その1」、処分場の建設予定地付近を「その2」として公告、両業務とも21年3月31日納期で測量・調査を進め、用地買収に備える。
施設本体と進入道路の工事は、既存のエコサイクルセンターを適切に管理・運営してきた実績から、公益財団法人エコサイクル高知(日高村)が21年夏以降に発注する。工事費は21年3月に同財団の理事会での承認を経て計上する。現時点での概算工事費は施設本体58・7億円、工事用道路・進入道路に14・7億円など。
提供:建通新聞社