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建設新聞社
2020/09/25

【東北・岩手】参加表明は10月9日まで/陸前高田市オーガニックランドの施設等整備プロポ

 陸前高田市は、設計・施工一括および運営を担う「農業テーマパーク・オーガニックランドに係るモデルエリアの施設等整備・運営事業」の公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加表明書の提出は10月9日17時まで、審査資料の提出は同16日12時までとし、同27日に審査結果を公表する。担当は同市地域振興部商政課ブランド推進係となっている。
 参加資格は▽単体事業者または複数の者で構成するJVによる提案▽単体事業者またはJVの代表企業が陸前高田市内に事務所または事業所を有していること、もしくは本事業開始までに当市内に事務所または事業所を設置する予定▽5f以上の有機JAS認証を受けた農場または自然農法や無農薬の農場の運営実績を有すること―などの要件全てに該当するもの。
 審査は2段階で実施。1次で3社以内を2次審査対象者として選定し、ヒアリングを踏まえ最優秀者を選考・決定する。評価項目は▽実績資料(20点)▽事業提案資料(30点)▽運営計画資料(30点)▽ヒアリング(20点)―の合計100点。
 同市気仙町今泉地区では、外食事業などを行っているワタミ(東京都大田区 渡辺美樹代表取締役会長兼グループCEO)が、敷地面積約23fに日本初となる体験型の農業テーマパーク・オーガニックランドの整備を計画し、同市と連携して事業を進めている。
 敷地内には、野外音楽堂、コミュニケーション・音楽堂エリア(3・3f)、圃場エリア(10f)、多目的エリア(4f)、ハウス栽培・エネルギーエリア(2f)、農場・造園エリア(モデルエリア)(3・3f)が配置される予定。現在、地中埋設物撤去や盛土工事を実施中で、整備完了まで約10年を見込んでいる。
 今回は、ことし12月までに基盤整備が完了予定のモデルエリアを対象に、エリア内に設ける施設等の設計・施工および運営を行う。
 同エリアの必要機能・主な構成は、耕作エリア(約3000平方b)における農場施設(露地・ハウス等)と付帯した諸施設(給水・電気等)、30台程度の駐車スペース(常設)、数台の大型バスの駐車スペース(常設あるいは仮設)、トイレ、厨房を伴わない物販や軽飲食スペース、新しい生活様式に対応した屋外飲食スペース―としているが、詳細は候補者選定後に協議しながら定める。
 事業費は、民間事業としての実施を前提に全て事業者の負担としているが、市オーガニックランド事業に対する企業版ふるさと納税の寄附金のうち、2021年3月31日までに20年度分として申し出があった範囲内で市が事業費の一部を補助する。
 設計・施工期間は2021年3月までを予定し、完了後運営を行う。

 提供:建設新聞社