佐渡市は24日、18年に策定し再検証を行っていた新両津病院整備基本計画について、市議会議員全員協議会で報告し、概ね了承された。
それによると、建設スケジュールでは、10月にも基本設計業務発注に向けた公募型プロポーザルを公告する見込みで、20年度中に業者を選定。基本設計は21年秋ごろまで、実施設計は22年秋ごろまで行う。着工は22年冬ごろとなり、24年10月の開院を目指している。また、概算事業費については建設単価を見直した結果、当初の約49億4000万円から約2億2000万円増の約51億6000万円になったとした。
事業費の内訳をみると、建設工事費に約36億8000万円、設計・管理費に約1億6000万円、医療機器・什器に約8億6000万円、システム導入費に約2億3000万円、事前調査費等に約3000万円、医師住宅整備費に約8000万円、その他費用に約1億2000万円を試算。基本設計を進める中で、建設費の具体化と縮減を目指していく。
建設規模は当初計画の3階建て延べ約5700平方メートルを想定し、病床数は60床(一般45から48床、地域包括ケア12から15床)で、診療科目は内科、小児科、歯科口腔外科、外科、整形外科、産婦人科、耳鼻咽喉科、矯正歯科の8科。建設地は、両津文化会館を解体した跡地およびその周辺の敷地約2万5000平方メートル(梅津2314番地1ほか)とし、駐車場は約200台を確保する。
整備手法の検討に当たっては、地元企業の直接受注あるいはJV受注の場合、地元企業の実現可能な業務量が増加し、地域産業の活用が期待できることなどを踏まえ、▽従来方式▽DB方式▽ECI方式−の3方式で検討。その結果、従来方式を基本に整備を進める。
整備基本計画策定支援業務と基本設計等支援業務は病院システム(東京都)が担当している。