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建通新聞社(中部)
2020/09/25

【三重】鈴鹿市 大木中学校の建設で計画案公表 

 鈴鹿市は、大木中学校施設整備事業について、基本設計でまとめた計画案を公表し、屋上への避難スペース設置や校舎内で多目的スペースを複数設けるなど地域の防災・交流拠点としての特徴なども示した。事業については、現在、実施設計を藤川設計(津市)で進めており、2021年度の上期に工事を発注し、10月ごろの工事着手を目指している。基本設計も同社が担当し、19年度に実施した。設計の履行期間は21年3月19日。
 計画では、現在の運動場の敷地内の南側に校舎棟を建設する。規模は鉄筋コンクリート造3階建て一部2階建て延べ約6000平方b。ロの字型で中庭を囲む一体化した形状。施設北側に駐輪場(320台)、クラブハウスを整備する。
 基本計画の段階では一体型の校舎で4階建て延べ6700平方bを想定していたが、公共施設マネジメントの観点から施設内容を見直すとともに、日彰や騒音などの環境への配慮から施設のコンパクト化を図った。併せて、所在する北堀江地区が南海トラフ地震の津波浸水予測区域内にあることから、南側の校舎を3階建て、残る3方の校舎を2階建てとし、2階屋上に避難スペースを配置し、北側に外階段を設ける。地盤高さも3bを確保する。
 北東側角にある既設プール(1985年建設)については、利用効率性の観点から廃止し撤去し、跡地をグラウンドの一部として整備する計画。屋内運動場(鉄筋コンクリート造平屋1023平方b。92年建設)は、耐震補強済みで、現状のまま使用する。
 事業スケジュールでは、2021年の上期中に入札手続きを行い、9月市議会に議決案件として上程し、10月ごろの工事着手を目指す。建物自体は23年3月に完成し、その後、備品を納入し夏休み期間中に引っ越しを行い、23年9月の供用開始を目指す。その後、23年度から既設校舎の解体・撤去、グラウンド整備を行う。工事中はグラウンドが使用できないため、学校北西側にある既設運動場を使用する。
 既設の校舎棟は7棟あり、6棟が鉄筋コンクリート造、1棟が鉄骨造。全体延べ4930平方b。所在地は北堀江2ノ15ノ1。

提供:建通新聞社