東日本高速道路会社(NEXCO東日本)は横浜新道・新保土ケ谷インターチェンジ(IC)のランプ橋の床版取り換えに向けた検討を始める。仮設で拡幅したり、別線を新設したりして工事を実施することを想定している。所管の関東支社が12月に関連業務(税込み想定規模4600万円)の委託先を決定。およそ1年の作業で最適案を固め、後続の設計などにつなげる見通しだ。
横浜新道・新保土ケ谷ICの所在地は横浜市保土ケ谷区藤塚町地内。対向ループ型のICで、立体交差する横浜横須賀道路との行き来を可能にしている。
床版取り換えの対象は▽Dランプ橋245b(鋼単純連続鈑桁2連+鋼3径間連続鈑桁+鋼単純版連続鈑桁+鋼2径間連続鈑桁)▽Eランプ1号橋169b(鋼2径間連続鈑桁、鋼3径間連続鈑桁)▽Eランプ2号橋119b(鋼3径間連続箱桁)▽Gランプ1号橋96b(鋼単純箱桁、鋼単純鈑桁)▽Gランプ2号橋162b(鋼4径間連続箱桁)―の3ランプ5橋。Eランプ1〜2号橋間、Gランプ1〜2号橋間にはそれぞれ延長61b、同90bの土工部が存在する。
仮設で拡幅したり、別線を新設したりして床版の取り換え工事を実施することを想定。具体的には▽Eランプ新設→Dランプ仮設拡幅→Dランプ床版取り換え→既設Eランプ撤去→Gランプ新設→既設Gランプ撤去(=A案)▽Eランプ新設→Dランプ仮設拡幅→Dランプ床版取り換え→Gランプ仮設拡幅→Gランプ床版取り換え→既設Eランプ撤去(=B案)▽D・E・Gランプ仮設拡幅→Dランプ床版取り換え→Gランプ床版取り換え→Eランプ床版取り換え(=C案)―の3案を念頭に置いている。
関連業務を通じ、これら3案に関わる道路概略設計や橋梁(仮設拡幅、別線新設)の形式選定を進めた上で、床版取り換えを含む施工ステップ、施工工程表、概算工事費を作成・算定。それぞれを構造特性や施工性、経済性などの面から比較検討して最適案を明示する。
簡易公募型プロポーザル方式で委託先を決めるため、橋梁設計の競争参加有資格者から10月7日まで参加表明書を受け付けた後、10月23日〜11月6日に技術提案書の提出を求める。12月3日の特定通知を予定している。履行期間360日で業務成果をまとめてもらう。
提供:建通新聞社