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建設新聞社
2020/09/24

【東北・宮城】国内初の純木造7階建てビルが上棟/見学会に2日間で約1000人

 惣合同会社(仙台市 橋二郎代表社員)がJR仙台駅東口近くに建設している国内初の純木造7階建てビル「惣木工ビル」の躯体が立ち上がり、16日の棟上げ式に続き17日から2日間、構造見学会が行われた。
 見学会は設計・施工を担当するシェルター(山形市)の主催。2日間でゼネコン、設計事務所、不動産会社の社員、行政職員など全国から約1000人が訪れた。
 同ビルは仙台市宮城野区榴岡2の5の5の敷地245・58平方bにW造7階建て、延べ1131・25平方の規模で建設する。1〜2階はテナント、3〜6階はオフィス、7階は事務所・住宅を配置する計画で、ことし5月に着工し2021年2月の完成を目指している。
 主要構造部にJAS製材を使用する高さ27bの純木造高層建築物は国内初。製材の使用は製造工場の少ない集成材に比べ工期、コストなどでメリットがある。
 柱・梁にはシェルターが開発した木質耐火部材「COOL WOOD」を採用した。荷重支持部の「製材合わせ柱」の周りに石膏ボードを張り、さらに表面を木材で覆う構造。1〜3階は2時間耐火構造、4〜7階は1時間耐火構造となっている。こうした柱・梁に強度を持たせるため、接着剤を使用せず金物(スプリットリングやボルト)で接合したのも大きな特徴だ。
 見学会はコロナ対策として事前予約を受け付け、密にならないよう入場者を制限したほか、複数箇所にQRコードを配置し、スマホで3D画像や説明資料を閲覧できる工夫もなされた。

 提供:建設新聞社