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西日本建設新聞社
2020/09/24

【熊本】新設地は宇城市松橋町 県の動物愛護拠点施設 今年度設計へ

 動物愛護の拠点施設整備を計画している熊本県は、建設予定地を松橋不知火浄水管理センター(宇城市松橋町)の一部に決めた。9月補正予算案に2700万円を計上し、2021年度に限度額2940万円の債務負担行為を設定しており、今年度から設計に着手する。
 県動物愛護センターは1979年、動物管理センターとして熊本市東区戸島に整備された。当初の管理から愛護へと役割が転換し、長期収容する犬猫が増加。今年3月に策定した動物愛護センター基本計画の中で、管理機能と愛護機能を分離し、愛護に特化した施設を別の場所に整備すべきとする方針を示していた。
 基本計画によると、新施設の機能は、「愛護啓発・教育」「愛護活動」「譲渡活動」「動物保護」―の4つ。約1万1000平方bの敷地に、W造+RC造平屋建1412平方bの施設を新設する。収容頭数は犬50頭程度と猫80頭程度(最大100頭)。事務室・会議室のほか、研修会やしつけ方教室等に利用できる多目的スペース、犬猫飼養のための観察室、譲渡室、診療室等を配置。敷地内にはドッグランや来場者用駐車場等を設ける。
 事業期間は23年度までの4カ年を予定。20年度から21年度にかけて設計業務を進め、21年度後半から建設工事に着手、23年度中の完成、開所を予定している。全体事業費は7億3000万円。
 新施設完成後の現センターは、動物管理と処分の業務を担当する。保健所で譲渡に適さないと判断された犬猫を収容するが、譲渡に向けた訓練等ができるよう改修して30頭分の個体管理室を設けるほか、男女別トイレやシャワー室も新設する。

提供:西日本建設新聞社
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