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北陸工業新聞社
2020/09/24

【富山】北陸電工/4月からの成長ぶり披露/新入社員技能発表会開く/アシストアーム体験も開設

 北陸電気工事(本店・富山市小中、矢野茂代表取締役社長)は19日、富山市東黒牧地内の同社能力開発センターで、20年度「新入社員技能発表会」を開催した。
 今年4月に入社した技術系の新入社員64名(ほか事務系5名は配属済み)が、6カ月間に及ぶ同センターでの研修の成果や成長ぶりを保護者、学校の教員および後輩らに発表。併せて、11月に愛知県で行われる第58回「技能五輪全国大会」に出場する若手社員5名の技術も披露した。
 今年のテーマは、「いろんなことを体験してみよう」。この日は新入社員とその父兄、高校生とその保護者、同社関係者ら267人が参加した。
 開会式で矢野社長があいさつし、「発表会も今年で5回目。昨年の高校生のアンケートで、北陸電工の素晴らしい技術と技能を体験したいとの意見があった。そこで、今年度は新企画として、配電線工事用ロボット・アシストアームの操作、3次元CADの操作、送電線においてARを利用したARメジャー、安全体感施設VRコーナー等を皆さんに実際に体験していただきたい」と述べた上で、「当社は付加価値の高い技術力を進化・発展させる使命がある。また、ものづくりの知恵と工夫は、当社のDNAとして後世に伝えなければいけない。新入社員が磨いてきた技術力は生産性はもちろん、施工力、営業力、コスト競争力の向上につながり、ひいては組織力に必ずつながる。新入社員の皆さんは、精一杯技術力を発揮してほしい」と話した。
 その後、新入社員を代表し、山前安輝氏(配電部門)が「安全の誓い」を読み上げ、全員で唱和した。
 発表会は空調管、配電、外線、内線、送変電の5部門ごとに行われ、新入社員が日ごろの研修で学んだ技能を実演。真剣な面持ちで作業に取り組んだ。
 また、技能五輪全国大会(電工部門・情報ネットワーク施工部門)に出場する5選手による公開練習コーナーでは、無駄な動きのない卓越した技術を披露した。
 参加者は各部門を見て回るととともに、特設のEリーグ北陸(送配電工事会社のPR団体)、VR安全体験、パネル・写真展示コーナー、アシストアームの操作体験、「3D CAD技術」の体験、ARアプリを使った体験など、新技術に理解を深めた。
 なお、この日は会場入口での検温やマスク着用、3密への配慮など、コロナ対策に万全を期し行われた。

hokuriku